凡才クロペディアテンポラリィ覚え書き

2008年09月12日 (金)

デジタルの時間軸

デジタルになると、判決年月日を文字で読み取らない限り、新しい裁判例も古い裁判例もまったく同じ様相でモニターに表示される。現状のデジタルツールでは、「時間の経過」は感じ取りにくいのである。

 まあ、確かに感じ取りにくい。ここで無理から異論を持ち出す意味もあまりないのだが、実際に「新しいものも古いものもまったく同じ様相でモニターに表示される」のは、CGIなどを活用して新旧のデータを一括して扱っているサイトに限られるという事実もある。
 ある程度のウェブリテラシがあれば、2000年以前に作られたウェブサイトであるかどうかは感覚的に判別できる。90年代の前半か後半か、ぐらいもわかるだろう。Ajaxが使われていたら、なんてのも大まかな判断基準にはなりそうだ。

 要は何がいいたいかというと、元記事でいう「デジタルの古い記事」は「アナログの再販本」に相当するってこと。新刊の棚に並んでるのを手にとって、裏返してみると昭和30年代の復刻本だった、みたいな騙され方はアナログでもあるんじゃないかな。
 もちろん「古いものがあたかも新しいかのような顔をして現れる」頻度はデジタルの方が多いだろう。でも、それはアナログで起きえないことなのではなくて、デジタル側が「これは古い情報ですよ」と注意書きをしていないだけのこと。帯に復刻版ですと大きく書いておくように、ある程度の線引きでタグを振っておく必要性があるという意味では、元記事のアラートも正しいのだろう。

 個人的には、ウェブの発祥以前と以後で切り分けて欲しい。少なくとも日本のウェブページにおいては、95年より前のことについて書かれたものは「後追い情報であり捏造されていても検証の余地がない」ことを念頭に置くべきだ。

NARiTOMO MAGAi © 1993-